中古スマホのSIMロック解除は難しかった
これまでDocomo、au、Softbankの3大キャリアにおいて、SIMロックの解除を行うには契約者本人が手続きをする必要がありました。そのためメルカリやヤフオクなどで購入した中古のスマホをSIMフリー化することはできませんでした。
しかし総務省は2018年8月、「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」を改定し、キャリアに中古スマホのSIMロックの解除を義務付けました。
その方針に従う形でDocomoは2月20日から中古スマホのSIMロック解除手続きを開始することになったのです。
ただ、全ての中古スマホがSIMロックの解除に対応しているわけではありません。
SIMロック解除のできないスマホ
・2015年5月以前に発売したもの
SIMロックの解除が義務化されたは2015年5月です。そのため、それ以前に発売したスマホに関しては対象ではありません。Apple製品に関してはiPhone6まではSIMロック解除対象ではありません。iPhone6s以降はSIMロックの解除が可能です。
※一部のAndroidスマホに関しては2015年5月以前のものであってもショップで手続きできる場合があります。
・最低使用期間を過ぎていないもの
Docomoはスマホ販売時に100日の最低使用期間を定めています。ただし一括払いで購入した場合はその限りではありません。
※分割払いの場合も、条件を満たせば100日以内にSIMロックの解除をおこなうことができます。詳しくはこちら。
・ネットワーク利用制限などのロックがかかっているもの
分割金未払いなどの理由でキャリアにロックをかけられているスマホに関してはSIMロックの解除が行えません。
SIMロックを解除するメリット
どの会社の格安SIMでも使えるようになります。
例えばDocomoのSIMロックがかかっている場合、DocomoのSIMかもしくはDocomo回線を利用している格安SIMしか使うことができません。
SIMロックの解除をしていれば、au回線を利用する格安SIMでもSoftbank回線を利用する格安SIMでも使うことができます。また、海外SIMを挿して使うこともできるようになります。
Docomoショップで手続きすると、事務手数料が\3000かかってしまいます。「ドコモオンライン手続き」を利用すれば無料なので、できればオンラインでおこないましょう。
au、Softbankも追随する?
総務省の方針ですから、遅かれ早かれauやSoftbankも中古スマホのSIMロック解除に応じるでしょう。
正直、DocomoのSIMロックがかかっていても、そこまで格安SIM選びに困らないんですよね。au、Softbankは格安SIMの選択肢が少ないので、この2社こそ早く中古スマホのSIMロック解除を解禁してほしいところです。