この記事ではPythonista3でDjangoを扱う方法を解説しています。

Pythonista3とは

Pythonista3はiOS環境で手軽にPythonによる開発を行えるアプリです。

¥1,200と少々高額ですが、その価値は十分にあると思います。

ダウンロードは下記のリンクから。
Pythonista 3 – omz:software

Stashのインストール

Pythonista3を起動し、画面右端から左にスワイプするとコンソールモードになります。

MacのターミナルやWindowsのコマンドプロンプトのようにPythonista3をコマンドライン操作できるようにするプログラム、Stashを導入します。

次のテキストをコピペして、エンターキーを押します。

import requests as r; exec(r.get('http://bit.ly/get-stash').text)

これでPythonista3でコマンドライン操作が可能になりました。Pythonista3を再起動しましょう。

SCRIPT LIBRARYのThis iPad(iPhoneの方はThis iPhone)にlaunch_stash.pyという起動スクリプトがあるので、それを開きます。
左上の三角マークをタップして、スクリプトを起動しましょう。

以下のような画が表示されればStashの起動は成功です。

これでpipが使えるようになりました。以下のコマンドでDjangoをインストールします。

pip install Django

再度Pythonista3を再起動して下さい。試しにプロジェクトを立ち上げてみましょう。

適当なフォルダを作成し、以下のコマンドを実行します。

django-admin.py startproject mysite

mysiteフォルダが作成されているでしょうか。
フォルダが作成されていることを確認し、再びPythonista3を再起動します。

mysiteフォルダ内のmanage.pyを開き、画面右端を左スワイプしてコンソールを立ち上げます。
次のコマンドを実行してください。

import sys
sys.path

以下のような形式のパスをコピーしておきます。

/private/var/mobile/Containers/.../Documents/

今度は画面左端から右にスワイプして、manage.pyの編集画面に戻ります。
上から2行目くらいにimport sysという行があると思いますが、その下に以下のコードを記述します。

sys.path.append("/private/var/mobile/Containers/.../Documents/mysite/")

筆者はDocumentsの直下にmysiteを作成したため、先程コピーしたsysのパスに「mysite/」を追加しただけですが、mysiteを作成した場所に合わせてパスを変更してください。

Pythonista3を再起動して作業完了です。
Stashのコマンド入力画面からmysiteフォルダにアクセスし、「python3 manage.py runserver —noreload」を実行してみましょう。

ブラウザから127.0.0.1:8000にアクセスして以下の画面が表示されれば成功です。