ジョブズ存命時の最後のiPhone
2011年に発売したiPhone4sはスティーブ・ジョブズの存命時に発表された最後のiPhoneです。4sのsはスティーブのsなのではないかと言われたことでも話題になりましたが、8年たった2019年現在、現役で使用している方は殆どいないでしょう。
しかし3.5インチのiPhone4sは日本人の手によくフィットし、使い心地の良いものでした。今回はそんなiPhone4sが今でも実用に耐えうるものかどうかを検証していきます。
iPhone4sの特徴
・3.5インチディスプレイ
最新のiPhoneXSは5.8インチ、XS maxは6.5インチ、小型iPhoneとして人気のあるiPhoneSEでも4インチあります。もちろんが画面は大きい方が見やすいのですが、持ちづらくなるというデメリットもあります。その点iPhone4sは3.5インチ。日本人の手にもピッタリフィットして片手でゆうゆう操作できます。
・iOS9.3.5
iPhone4sの最新OSはiOS9.3.5となっています。設定画面のレイアウトやマルチタスキング時のUIが現在のiOS12とは大きくことなっています。
・4G回線が利用できない
現在広く使われている4G/LTE回線をiPhone4sをサポートしていません。それより一世代前の3G回線で使用することになります。高速なモバイル通信は期待できないでしょう。またこの3G回線は2020年以降に順次提供を終了します。裏を返せばiPhone4sを現役として使うチャンスはこの先もうありません。
・5GHz帯のWifiが利用できない
Wifiには古くから利用されている2.4GHz帯と2008年頃から使われている5GHz帯が存在します。5GHz帯の方が通信速度は速いのですが、公共Wifiなど多くのWifiは今でも2.4GHz帯なので、5GHz帯のWifiが使えないことはあまり問題にならないでしょう。
さらに詳しいiPhone4sの技術使用はこちら。
iPhone4sを使うならこれが必要
・30ピンケーブル
iPhone、iPadの充電用ケーブルとして広く使われているLightningケーブルはiPhone5以降に採用されたものです。iPhone4sを充電するためには30ピンケーブルという古いタイプのケーブルが必要です。30ピンケーブルか、もしくはLightning端子を30ピン端子に変換するアダプタを購入する必要があります。
・nano SIM→Micro SIM変換アダプタ
Wifi環境で使用するだけなら必要ないのですが、SIMカードを挿して利用する場合に必要です。
現在主流となっているnanoSIMはiPhone5以降に採用されており、4sではその一世代前のMicroSIMというサイズのSIMカードを使う必要があります。お持ちのnanoSIMカードをそのまま利用する場合は変換アダプタを用意してください。
主要アプリをインストールしてみよう
・LINE
使用可能
最新バージョンをインストールするにはiOS10.0以降が必要なようです。しかし、互換性のある旧バージョンをインストールできました。LINEが使えないスマホでは話にならないので、ひとまず安心です。
使用可能
最新バージョンをインストールすることができました。問題なく使用できます。
使用不可
iOS10.0以上でないとインストールできないようです。したがって2019年現在、iPhone4sでInstagramのアプリを使用することはできません。SafariでWeb版にアクセスして使用するしかないようですね。
使用可能
LINEと同じく、最新バージョンはiOS10.0以降が必要ですが、互換性のある旧バージョンをインストールすることができました。Twitterは使えます。
・Youtube
使用可能
LINE、Twitterと同じく互換性のある旧バージョンをダウンロードできました。
・Google Maps
使用可能
上に同じく、旧バージョンのダウンロードができました。Appleの純正Mapの精度が良ければGoogleマップはいらないんですけどね。。
・Netflix
使用不可
「NetflixはこのiPhoneと互換性がありません」との表示がでました。こちらもWeb版を利用するしかなさそうですね。
・ポケモンGO
使用不可
Netflixと同じように「互換性がありません」との表記がでました。ポケモンGOは比較的処理が重たいので、iPhone4sのスペックでは快適に遊ぶのが難しいということなのでしょう。
・モンスターストライク
使用可能
なんの問題もなくダウンロードできます。処理の重たいゲーム系アプリは厳しいかなと思っていたので意外でした。
iPhoneXとのバックカメラ画質の比較
私がメインで使っていたiPhoneXとの画質を比較してみましょう。
解像度 | 画素数 | |
iPhoneX | 4032 x 3024 | 1200万画素 |
iPhone4s | 3264 x 2448 | 800万画素 |
・明るいところで撮った写真
・暗所で撮った写真
・Appleロゴが光るiPhoneの写真
4sはやはり暗所での粗さが目立ちますね。明るいところでの写真は4sでもそこまで悪くないな、という印象です。
結論
使えます。Apple payやApple Watchなどを使うことはできませんが、最低限必要なアプリは使用できることがわかりました。Apple payやApple Watchを使うことはできませんし、普段からスマホを使い倒しているような方には厳しいでしょうが、主要SNSやカメラは使えるレベルと言って良いと思います。
ジョブズの遺産、iPhone4sを使う最後のチャンスかもしれませんよ。